チャイボラについて
⼦どもたち⼀⼈ひとりが
⼤切に育てられる世の中を目指して
施設で暮らす子どもたちにとって職員の存在はとても大きく、施設で暮らす期間だけでなく退所した後、つまりは人生にも大きな影響を与えます。
しかし、現在施設の職員は不足しており、職員の十分な確保と定着は大きな課題をなっています。チャイボラは、職員の確保と定着それぞれの観点から施設をサポートする活動を展開しています。
児童養護施設とは、様々な理由から保護者と生活することが難しい子どもたちが暮らす家です。(様々な理由から通っていない子もいます。)
全国に約2歳~18歳までの子ども達、約3万人の子どもたちがここで生活しており、入所理由の半数以上が虐待です。虐待と聞くと、殴る蹴るなどをイメージされる方もいますが、育児放棄や、言葉の暴力、性的な暴行も虐待に含まれます。
しかし、虐待をしてしまったからと言って、保護者が子どもを憎んでいるとは限りません。施設の職員は、子どもたちを養育するだけでなく、こういった保護者の支援も行いながら関係機関と連携を取り合い子どもたちの自立をサポートしています。

人は、大切にされることで、初めて「自分は大切な存在なのだ」と思えるようになります。
そう思えると、そんな自分を大切にしてくれる人も大切と思えます。
こうして心の中に安全基地ができることで、挑戦意欲が生まれていきます。
施設には、大切に育てられた経験が少ない子も入所しています。
そんな子どもたち一人ひとりが大切に育てられる環境を作るためには、職員の十分な確保と定着は重要な課題です。

現在、多くの児童養護施設が人財不足という課題を抱えています。
人財確保が比較的できている施設ですら、時間帯によっては職員1人で8名の子どもを見ているところも多く、20名程の子どもを1人で見ている施設も少なくありません。
もちろん、全ての施設に当てはまることではありませんが、このような状況ですと、職員にどんなに想いやパワーがあっても出来る事に限界があることもあります。
また、職員の定着にも課題があります。
子ども達にとって親代わりとなる職員が数年単位で変わってしまっては、子ども達の心に安全基地は作れません。

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施設で働く⼈を増やす
社会的養護総合情報サイト「チャボナビ」の運営や、施設見学会のサポートなど、
施設で働くことに関心のある人と施設をつなぐ活動を展開しています。また、大学などへの出張授業や、SNSを活用し、施設の存在や働く魅力を広く発信しています。 -
職員が働きやすい環境を追求する
社会的養護施設職員専用の相談窓口を運営しています。
弁護士や心理士、元施設職員等が窓口に立ち、チャットでいつでも気軽に相談できます。
また、施設長から若手までが参加できる様々な種類の職員向けオンラインセミナーも実施。全国の職員のつながりを作っています。 -
施設や⽀援者と、
⽀援を必要としている⼈をつなぐ職員の多岐にわたる業務を効率化し分散できるよう、チャイボラが間に入り、
様々な企業や団体、サービスを施設につなげています。
職員不足の現状を知り、退職を決意
代表である大山は、以前(株)ベネッセコーポレーションという教育教材の会社で働いていた。
ある時、教材を寄付できないかと思い施設に問い合わせをしたところ、施設の深刻な職員不足の現状を知る。
今すぐ施設の職員になり、現場の力になりたいと思い退職を決意。
施設で働く資格を取得すべく夜間で保育士の専門学校に入学し、日中は施設でアルバイトを開始。
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専門学校のクラスメイトと共に
任意団体チャイボラを立ち上げる施設に関心を持ったクラスメイト達が施設に繋がることができず、別の道に進んで行く状況を目の当たりにし、クラスメイトと共に任意団体チャイボラを設立。
施設に関心のある学生と施設をつなぐべく、施設の子どもたちと遊ぶイベントを開始。 -
NPO法人設立・活動が広がる
任意団体として活動を開始し1年が経った2018年6月にNPO法人を設立。
翌年の2019年6月に「社会的養護総合情報サイトチャボナビ」をオープン。
都内を中心に多くの施設との連携も広がり、大学・専門・短大への出張授業や、施設見学会のサポート、SNSを活用した情報発信も拡大していった。 -
確保だけでなく定着も。
社会的養護施設職員専用の相談窓口を設立コロナウイルスの影響もあり離職者が増加。
職員の不満・不安を吐き出せるチャット形式の相談アプリを開発。
また、施設長から若手までが参加できる様々な種類の職員向けオンラインセミナーも実施。
全国の職員のつながりを作っている。
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代表理事 ⼤⼭ 遥
私は以前、ベネッセコーポレーションという教育教材の会社にいました。そこで、教材を寄付できないかと思い
児童養護施設に問い合わせをしたところ、「ほしいのは物ではなくて人なんだよ」と言われました。
すぐに退職を決意し、施設で働く資格を取得すべく保育士の夜間専門学校へ入学。日中はアルバイトとして施設で働き始めました。学校生活をおくる中で、施設に関心を持ったクラスメイト達が施設に繋がることができず、別の道に進んで行く状況を目の当たりにし、チャイボラを立ち上げました。
現在私は施設の職員としても4年目になりましたが、日々子どもたちと向き合い支える職員の確保と定着は、子どもたちの心の安定にとても大きな影響を与えることを痛感しています。
一人でも多くの方に、日本の社会的養護施設の現状を知ってもらい理解と支援を広げるべく、チャイボラメンバーは日々奮闘しています。しかし、私たちの力だけでは足りません。どうか皆さまの力も貸していただき、その力を私たちがしっかりと施設に還元していきたいと思っております。 -
チャイボラ
メンバー紹介 -
理事 牛堂望美
子ども支援NGOや企業CSRにて、主に子ども支援に10年以上従事。現在はチャイボラにて人材確保・チャボナビの責任者を担当。同時に個人の活動として社会的養護分野を中心に「お金の教育」に関する活動も推進中。 「子どもが温かい環境で育つことができる社会」を目指していたところチャイボラに出会いました。チャイボラの活動を通して、後押しできればと活動しています!
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理事 髙瀬憲児
ソーシャルベンチャー支援NPO理事。通信会社で培ってきた長年の新規事業開発の経験を活かし、様々な社会的課題をイノベーションで解決することを目指す社会起業家の支援に取り組む。 チャイボラの思い・活動に共感し、任意団体の時から一緒に歩んできて早6年。すべての子どもが「大切に育てられる」世の中の実現に向け、いよいよ本格ステージへとチャレンジするチャイボラに、今まで以上に貢献していければと思っています。
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渡部 暁恵
東京都の児童養護施設で児童指導員として11年勤務。現在は、社会的養護施設や里親の元から自立した子どもたちのアフターケアを行う事業所にて退所後の支援を行う。 社会的養護に関わる子どもたち、職員さんが大切にされることや仕組みが整うことで、施設だから出来なかった、施設では叶わなかったという想いをなくしたいと考えています!
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野尻 沙紀
介護福祉士として約10年勤務。高齢者、障がい者の施設で経験を積み、現在も訪問介護事業所でサービス提供責任者として勤務。 魅力あふれる社会的養護施設の仕事をたくさんの人に知ってほしい。そしてそのきっかけをチャイボラが作ることによって、1人でも多くの笑顔が増えると信じて活動しています。
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柗島 京介
児童養護施設に6年間勤務。広告代理店に転職し3年間勤務する傍ら、チャイボラで約1年間ボランティアとして活動。 現在はチャイボラスタッフとして、チャボナビの窓口を担当。 職員確保は"ケアの質"に繋がり、子どもの幸せに直結すると考えています。 社会的養護がもっと認知され、興味を持つ人が増えれば、職員も増えると信じています。
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胡子沙紀
ベネッセコーポレーションに10年間勤務。代表の大山とは、ベネッセ時代に出会う。現在は、2児の母として子育てをしながら、フリーランスでマーケティングや編集などを行う。 未来を担うすべての子どもたちが、大切にされ、安心して過ごせる社会を「チャイボラ」の活動を通して実現させたいです。
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月川 伸彦
株式会社そごう・西武にてマネージャー、販売促進、広報などを経験。現在は株式会社セブン&アイ・ホールディングスにて新規事業開発に従事。 「子どもたち一人ひとりが大切に育てられる世の中」を実現することで、子どもたちのチャンスが環境要因に左右されない社会になると信じています。
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荻野未彩
東京都の児童養護施設で児童指導員として4年、その後、母子生活支援施設で少年指導員としても勤務。現在はチャイボラと施設を繋ぐ窓口を担当。 社会的養護の現場を見てきたからこそ、子どもが一人ひとり大切に育てられる未来がチャイボラを通じて必ず実現すると信じて活動していきます!
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島津 早緒理
保育士資格を取得し、大阪府の児童養護施設で7年勤務。子どもたちの選択肢が増えるお手伝いができればと現在は、里親支援機関で勤務。 チャイボラの活動を知り、“子どもたち一人ひとりが大切にされる”という言葉に共感しお手伝いをさせてもらうことに。 施設で子どもたちと過ごした愛おしい日々を糧に皆さんのお力になれればうれしいです。
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中井佑亮
神奈川県の児童養護施設に5年勤務。その後LITALICOに転職し発達の気になる子どもたちと関わり、現在は児童養護施設を訪問し、施設内の発達の気になるお子さんのケースマネジメントに携わっている。 親や養育者を支え、社会全体で子どもを育て、生まれる家庭や育つ環境が子どもにとっての障害にならないような社会をを目指しています!
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田中 れいか
11年間、児童養護施設で暮らす。モデル業の傍ら、社会的養護の子どもたちへの理解を広げる講演活動や情報発信をしている。2020年4月社会的養護専門情報サイト「たすけあい」を創設。 施設で暮らしていた時「この先生と話したい」と思っていました。社会的養護の元で育つ子どもたちの為、発信の力でチャイボラの活動を広めていきます。
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朝川 裕美
2児の母。次男のASDをきっかけに発達障害に関心を持ち、保育士資格を取得。専門学校で社会的養護の現状を知り、現在はボランティアで関わっている。 母として、保育者として『子どもたち一人ひとりが大切に育てられる世の中を目指して』活動を続けていきます!
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古谷 愛実
東京の小規模保育園にて2年間勤務。現在は3歳の娘を持ちながら、企業主導型保育園で担任業務に励んでいる。 児童養護施設に強い関心があり、いつか働きたいと思い、今からできることはないかと探してチャイボラに参加。
- 所轄庁
- 東京都
- 代表者氏名
- 大山 遥
- 設立認証年月日
- 2018年6月25日
- 法人番号
- 2013305002807
- 役員
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- 代表理事
- 大山 遥
- 理事
- 中塚 翔大
- 理事
- 渡部 暁恵
- 監事
- 高瀬 憲児
- 問い合わせ先
- 〒107-0052
東京都港区赤坂9-6-30
ルイマーブル乃木坂214
寄付で応援する
施設は広報費の捻出が難しいため、チャイボラの活動費はご寄付や助成金で成り立っています。
安定して施設への支援を行っていくために、月1,000円〜のマンスリーサポーターを募集しています。
ボランティアで応援する
チャイボラでのボランティア募集は現在は休止しております。
児童養護施設などでの施設ボランティア希望の場合は、チャボナビからご自身で検索して探すことができます。ぜひご利用ください。
企業・団体として応援する
「すべての子どもたちが大切に育てられる世の中」を目指すためにご寄付やご協賛をお願いしております。御社の社会貢献のポリシーに応じて、柔軟に対応いたしますので、お気軽にお問い合わせください。